勉強法の企画

物語として全体像を把握したほうがいい

興味さえ持つ事ができれば、年号や人名を覚えることは意外と簡単だし、出来事の必然性もわかる。そのために開発されたのが『マンガ日本史』と『マンガ世界史』だ。日本史にせよ、世界史にせよ、歴史は長大なストーリーである。歴史を理解するためには、まず物語として全体像を把握したほうがいい。そうすることで、頭のなかの、歴史に関わる記憶力が成長するからだ。筑波大学元教授の海保博之先生は、著書『学力トレーニング』のなかで「記憶力全般にとってきわめて大事なこと」として次のように書いている。「記憶力はあなたの頭の中にある知識の関数だということです。知識のないことを暗記しようとしても無理です。逆に知識が豊富なら、たやすく暗記できますし、忘れることもないし、さらに、楽に思い出せます」「記憶力は知識の関数である」とは、平たく言うと「記憶力の優劣は、すでにもっている知識量によって影響される」ということである。前提となる知識の量が多ければ多いほど、関連事項がスムしスに記憶される。歴史の大きな流れを知っていれば、たとえば弥生時代がどういう意味をもっていたのか、平安時代になって何か変わったのかがわかりやすい。平安時代がどういう時代であったのかが大局的にわかれば、根岸道長が何をしたのか、また、なぜそういうことをする必要があったのかが理解しやすい。その後、どのような流れで貴族政治が衰退し、武士階級が台頭していくのかについても、自然と興味が湧いてくる。つまり、記憶力を決定する前提知識とは、新たな物事を理解し、記憶するための「きっかけ」や「とっかかり」のことである。入試において歴史の科目で覚えるべき知識は膨大だ。

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学校の勉強も高校生活も大切

高卒生と同じカリキュラム、同じシステムで指導しようとしても、同じ成果を上げるのはむずかしいたろう。゜これらの弊害を避けるために、四谷学院では現役生のためにさまざまなサポートシステムを設けている。まずは、現役生指導に関する四谷学院の基本的な考え方を紹介しておこう。予備校のなかには、現役生に向かって「予備校の勉強さえすればいい」とアドバイスするところもあるという。しかし四谷学院では、学校の勉強も高校生活も大切と考え、両立させるためのシステムを用意している。やはり学校で学ぶことが受験勉強の基本となるわけだし、指定校推薦の可能性も考えておかなければならない。部活の問題に関しても、できれば続けられるよう最大限のサポートを行う。なぜなら、部活をがんばっている生徒が、他の生徒と比べてかならずしも成績が悪いかといえばそんなことはないし、部活をやめたからといって急に成績が上がるわけでもない。むしろ多いのは、それまで部活に熱中していた分、遊ぶようになったり、だらだら過ごす時間が増えたりするケースである。部活を続けても、メリハリのついた時間の過ごし方ができれば、かえって励みになるし、集中力も高まる。いちばんよくないのは、目的意識をもたずに漫然と毎日を過ごすことだ。現役で明治大学文学部に合格した上田雄一くんが四谷学院に入学したのは、高3の6月だった。それまでは学校行事やバドミントン部の活動に専念していたため、ほとんど勉強していない状態で、偏差値は英語と国語が40台前半、得意な世界史も50程度たった。しかし体育祭が終わった後、四谷学院に入って猛勉強を始めた結果、英語と国語が60、世界史は72まで伸び、明大の他、青山学院大学や法政大学にも合格した。その上田くんが言う。「学校行事や部活動に完全燃焼してから受験勉強に切り替えられたことが勝因だったと思います。部活をやるときは部活に集中し、勉強するときは勉強に集中する。メリハリをつけて勉強することが大切だと思いました」。